ナルミヤ・インターナショナルは上値試す、20年2月期営業・経常増益予想

株式市場 銘柄

 ナルミヤ・インターナショナル<9275>(東1)はベビー・子供服の企画販売を展開している。20年2月期営業・経常増益予想としている。暖冬の影響に下期は下振れに注意必要だが、株価は18年9月IPO時の高値に接近している。12月の既存店売上は前年比マイナスだったが、ネガティブ反応は限定的だ。暖冬の影響は織り込み済みだろう。上値を試す展開を期待したい。

■ベビー・子供服の企画販売

 0歳~13歳のベビー・子供服の企画販売を展開している。19年3月に資本業務提携したワールドが第1位株主となった。

 少子高齢化の事業環境に対して、百貨店向けの高価格帯からSC(ショッピングセンター)向けの中価格帯への軸足シフト、EC(ネット通販)強化によるオムニチャネル化を推進している。

■20年2月期営業・経常増益予想

 20年2月期連結業績予想(19年3月ハートフィールを子会社化して連結決算に移行)は、19年2月期非連結業績との比較で売上高が11.1%増の330億07百万円、営業利益が5.4%増の17億12百万円、経常利益が9.4%増の16億46百万円、純利益が44.1%減の10億07百万円としている。純利益は特別利益(抱き合わせ株式消滅差益)が一巡して減益だが、SC・ECチャネルの好調が牽引して営業・経常増益予想である。

 第2四半期累計は社内計画を上回る大幅増益だった。ただし下期は暖冬の影響で下振れに注意が必要だろう。

■株価は上値試す

 株価は18年9月IPO時の高値に接近している。12月の既存店売上は前年比マイナスだったが、ネガティブ反応は限定的だ。暖冬の影響は織り込み済みだろう。上値を試す展開を期待したい。1月10日の終値は1375円、時価総額は約139億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る