【編集長の視点】安江工務店は反落もAIモデルハウス開設と連続最高業績を手掛かりに下値妙味示唆

安江工務店<1439>(JQS、名2)は、前日15日に21円安の1282円と4営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、108円安と4営業日ぶりに反落したことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ、昨年12月9日に発表した独自開発の人工知能「RRAI(ダブルアールアイ)」を活用した中古住宅のリノベーション事業「リノする!」の展開や、このリノベーションを体験できるモデルハウスを1月11日に名古屋市緑区にオープンしたことを手掛かりに、AI(人工知能)関連の意外株買いが下値に続いた。また、今年2月10日には目下集計中の2019年12月期決算を開示予定にあり、連続の過去最高業績更新で割安修正に弾みがつくことも期待されている。

■「RRAI」を全国の不動産事業者に公開し住宅リノベをハイクオリティー化

 「RRAI」は、組み込んだAIにより間取りや予算を入力するだけで簡単に完成イメージを3Dパースなどで可視化し、顧客に中古住宅のリノベーション提案ができる。建築ノウハウを保有していない不動産仲介事業者でも、「RRAI」の導入によりリノベーションプランニングの費用見積もりが可能となり、同社は、2020年末まで同システムを全国の不動産事業者に公開し、中古住宅リノベーションのクオリティやスピードアップを図り、さらに耐震診断や住宅診断もサポートも合わせて中古物件紹介・販売を活性化し、空き家問題の解決も目指す。

 一方、目下集計中の前2019年12月期業績は、売り上げ49億5400万円(前々期比3.6%増)、営業利益2億4000万円(同8.9%増)、経常利益2億3800万円(同8.4%増)、純利益1億4900万円(同6.9%増)と連続の過去最高更新が予想され、配当も、年間44円(前期実績44円)の高配当が予定されている。2018年5月に子会社化したトーヤハウス(熊本県熊本市)が通期フル寄与するほか、主力の住宅リフォーム事業では、女性建築士などによるデザイン性の高いリフォームを提案するなど差別化戦略を進め、受注高、受注単価とも好調に推移したことなどが要因となる。

 続く今2020年12月期業績の動向については、2月10日の決算発表時の業績ガイダンスを待たなくてはならないが、今回の「RRAI」の全国展開に加え、今年は13番目の店舗として豊橋店の開設や岡崎市にモデルハウスの開設を予定するなど、愛知県内の住宅リフォーム市場での一段のシェアアップを推進することから続伸が有力となる。

■昨年12月の急騰時の窓埋めからPER11倍台の割安修正を加速

 株価は、「リノする!」発表で窓を開けて昨年来高値1557円まで260円高し、さらに12月期期末の高配当権利取りで1472円高値まで買われたが、配当権利落ちで1213円安値まで下ぶれ、「リノする!」のモデルハウス開設とともに昨年12月の急騰時に開けた窓埋めをする動きを強めた。前期予想業績・配当ベースでもPERは11倍台、PBRは1.18倍、配当利回りは3.43%と割安であり、昨年来高値奪回から2017年2月の新規株式公開時の上場来高値2580円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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