【話題株】富士通期待外れの減益で急落

話題株

■信用の買残・売残とも多いが、当面は売方優位の展開に

話題株 富士通<6702>(東1・売買単位1000株)は、2016年3月期の2ケタ減益見通しを嫌気して142円20銭安の651円と大きく下げ、一時は643円20銭まで値を崩した。

30日に発表した3月期決算で2016年3月期が2.0%増収に対し、営業利益16.0%減益の1500億円、純益28.6%減の1000億円と発表した。マーケットの事前予想では、例えば四季報では16年3月期営業利益を2000億円とみていただけに冷水を浴びせられた格好だ。

今期1株利益は48.3円と前期の67.6円からダウンする。配当は前期に4円増配して年8円としたが、今期も年8円を据え置く予定。今期に期待されていた年10円配当はお預けとなる。

パソコンなどユビキタスソリューションを中心に米ドル建ての部材調達の上昇影響、ビジネスモデルの変革を加速させるための戦略投資に関する費用などが減益の理由という。

年初来高値は3月25日の870円、同安値は1月16日の567円10銭。1日は26週線を今年2月6日以来ほぼ3カ月ぶりに割り込み売り転換した。

信用の買残及び売残とも多いが、期待外れの減益見通しから足元では売方優位の展開とみられる。しばらくは下値を探る展開とみられる。

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