インフォマートの第1四半期は2ケタ増収増益の好業績

■「FOODS Info Mart」利用企業数は前期末比573社増と順調に拡大

 インフォマート<2492>(東マ)が30日に発表した今期第1四半期連結業績は、2ケタ増収増益の好業績であった。

 今期第1四半期間では、「ASP受発注事業」、「ASP規格書事業」、「ES事業」の各システムの利用企業数、システム取引高の増加によるフード業界BtoBプラットフォームの利用拡大と全業界に対応した電子請求プラットフォームの標準化を推進した。

 なお、今期より、従来の「ASP商談事業」と「ASP受注・営業事業」を統合し「ES事業」に変更している。また、従来の「クラウドサービス事業」と「海外事業」を「その他」に含めている。前年同期比較については、変更後の区分に組み替えて行っている。

 「ASP受発注システム」等の順調な利用拡大により、今第1四半期の「FOODS Info Mart」利用企業数(海外を除く)は、前期末比573社増の37,733社(売り手企業:同537社増の30,456社、買い手企業:同36社増の7,277社)と順調に拡大している。

 業績については、売上高13億10百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益5億11百万円(同20.8%増)、経常利益5億11百万円(同21.9%増)、純利益3億07百万円(同26.3%増)であった。

 セグメント別の業績は、「ASP受発注事業」は、売上高7億57百万円(同10.6%増)、営業利益3億82百万円(同16.7%増)と2ケタの増収増益。

 「ASP規格書事業」は、売上高2億14百万円(同27.1%増)、営業利益75百万円(同67.4%増)と大幅増収増益と好調そのもの。

 「ES事業」については、売上高3億14百万円(同13.6%増)、営業利60百万円(同15.0%減)と2ケタの増収となったものの、ソフトウエア償却費の増加により減益となった。

 その他では、中長期的に育成する事業として、国内フード業界に向けたメニュー(レシピ)開発サービス、調査・プロモーションサービス等の提供、中国・台湾での「SaaSシステム」の提供を推進した。その結果、売上高は、33百万円(同9.6%減)、営業利益△4百万円(前年同期△18百万円)と減収となったものの赤字幅は縮小した。

 第2四半期業績予想に対する進捗率は、売上高47.1%、営業利益50.9%、経常利益51.0%、純利益49.8%となっていることから、ほぼ計画通りのペースといえる。

 配当については、年間11円76銭(第2四半期末5円88銭、期末5円88銭)を予定している。今年1月1日付で、1対2の株式分割を行っていることから、実質4円14銭の増配といえる。

 最高益更新企業であり、増配も継続している株主優遇企業。今期も好スタートを切ったといえる。

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