【木村隆のお宝銘柄】不二越は最高益更新が続く、自動車向けが伸びる

木村隆のお宝銘柄

 不二越<6474>(東1)の買い場に焦点が当たりそう。先に発表された今11月期の第1四半期累計決算は、売上げ516億円と、前年同期比11%減、営業利益が同4%減と、やや停滞感の強いものとなった。ただ、これは海外子会社の決算期変更の影響によるもので、この影響を除けば増収増益。今期は円安効果などで会社計画を上回る営業利益は215億円(前期185億円)と最高益確保の可能性が強くなっている。

 株価は4月の本決算発表後に、前期利益が会社計画比未達となったことが嫌気され大幅に下落。その後伸び悩みが続いたが、第1四半期決算で好業績が確認された4月初旬からは上昇した。ただ、相場全体、セクター平均に対しては依然出遅れ気味で、今期で予想PERも14倍程度と機械セクターの平均を下回る。業績は想定より堅調で回復軌道に戻りつつある。割安感も踏まえると、株価は当面堅調な推移が期待できる状況になったと思われる。

 世界的な自動車生産の拡大や自動車メーカーの生産拠点の拡張、ミニショベル市場や産業用ロボット市場の拡大などを背景に、来期も。増益基調が続くと思われる。従って来期も史上最高利益を更新するものと推定される。割安買いの動きが強まりそう。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る