アマガサが2日連続ストップ高、新株予約権で株主側の影響力を希薄化

■大株主が社長解任を求めて請求した臨時株主総会を撤回

アマガサ<3070>(JQG)は2月3日、取引開始後に2日連続ストップ高の456円(80円高)で売買され、そのまま10時30分を過ぎても買い気配に貼りついている。

 2019年9月以降、大株主・天笠悦藏氏が社長解任を求める臨時株主総会の開催を請求するなどで、事業運営への影響が注目されてきたが、1月31日、「株主による臨時株主総会の招集請求の撤回」と「第三者割当により発行される第1回新株予約権の発行」を発表。株主と経営側の対立が収束に向かう期待が強まった。

 発表によると、新株予約権の発行先(割当先)はマイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社、および株式会社ストライダーズ。

 発表では、両社は、すべての取引金融機関との間で借入金の返済を2021年4月末まで猶予する旨の返済条件変更の合意書を締結することを条件に、連携して2020年3月6日までに当社創業家である支配株主の持株数と同等の1,000,000株まで一度に行使することになっているとした。今回の新株予約権の発行は、株主側の影響力を相対的に希薄化させることが目的と受けとめられている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る