マーケットエンタープライズの20年6月期第2四半期決算は好調で大幅増収増益

◇業務のオートメーション化やユーザビリティの向上等、社内業務改善を推進

 マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)の20年6月期第2四半期決算は好調で大幅増収増益となった。

 好業績の要因としては、多様化する消費者にリーチする、効率的なWebマーケティング活動や各種メディアの運営、新たな仕入チャネルの開拓など、各セグメントにおいてサービスを拡充し、引き続き業務のオートメーション化やユーザビリティの向上等、社内業務改善を進めたことが挙げられる。

 その結果、今期20年6月期第2四半期連結業績は、売上高51億79百万円(前年同期比35.1%増)、営業利益3億09百万円(同105.1%増)、経常利益3億08百万円(同106.1%増)、純利益1億67百万円(同151.4%増)となった。

 ネット型リユース事業では、家電・音響機材・楽器・カメラ・パソコンといった主要商材カテゴリーの取引量が堅調に拡大した。また、参入障壁が高く市場開拓余地の大きい農機具・建機・医療機器などの戦略分野の中でも農機具が大きく伸張した。これらの結果、売上高は34億54百万円、セグメント利益は3億39百万円となった。

 メディア事業は、2019年9月の新型スマートフォン発売に伴う特需が発生した結果、 2019年8月に事業譲受によって新たに加わったメディアである「SIMCHANGE」をはじめ、モバイル通信に関するメディアが好調に推移し、運営するメディアのPV(ページビュー)合計数が月間1,000万を突破するに至った。 これらの結果、売上高は2億63百万円、セグメント利益は1億77百万円であった。

 モバイル通信事業では、連結子会社のMEモバイルが主体となり、低価格かつシンプルで分かりやすい通信サービスを展開している。主力サービスとしては、「カシモ(=賢いモバイルの略称)」というブランド名のもと、通信サービスを運営している。メディア事業とのシナジーを活かし、新規回線契約の獲得に注力するとともに、オプションメニューの拡充やWebマーケティング活動を行ってきた。それらのことが奏功し、累計契約回線数が約4.5万件となるなど、前期に引き続き好調に推移した。これらの結果、売上高は 16億円、セグメント利益は1億39百万円となる。

 第2四半期連結業績は大幅増収増益となったが、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、20年6月期通期連結業績予想は、売上高100億円(前期比18.0%増)、営業利益6億円(同32.7%増)、経常利益6億02百万円(同32.2%増)、純利益2億70百万円(同32.5%増)を見込んでいる。

 進捗率は、売上高51.70%(前年同期45.2%)、営業利益51.5%(同33.2%)、経常利益51.2%(同32.7%)、純利益61.9%(同32.5%)となっていることから上振れが予想される。

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