カオナビは調整一巡、21年3月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 カオナビ<4435>(東マ)はクラウド型の人材マネジメントシステムを展開している。20年3月期は投資先行で営業赤字予想だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■クラウド型の人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開

 企業の人材情報をクラウド上で管理する人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開している。社員の顔写真で直感的に操作できることが特徴だ。月額課金の収益モデルで、19年12月末の利用企業数は1642社となった。

■21年3月期収益拡大期待

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比53.8%増の26億円、売上総利益が69.7%増の18億80百万円、営業利益が2億50百万円の赤字~3億50百万円の赤字(19年3月期は73百万円の赤字)としている。積極的な投資を継続して営業赤字拡大見込みだが、売上高50%以上の成長、売上総利益率70%以上の収益性を目指すとしている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比59.2%増の18億93百万円、売上総利益が91.6%増の14億36百万円、販管費が78.4%増の15億13百万円、営業利益が77百万円の赤字だった。売上と売上総利益は順調だった。

 20年3月期は投資先行で営業赤字予想だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価(20年1月1日付で株式2分割)は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。2月25日の終値は3305円、時価総額は約359億円である。

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