ネオジャパンは上値試す、20年1月期増収増益予想

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ネオジャパン<3921>(東1)は自社開発グループウェアのクラウドサービスを主力としている。20年1月期増収増益・連続増配予想である。21年1月期も収益拡大を期待したい。株価は昨年来高値圏から急反落の形となったが。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお3月13日に20年1月期決算発表を予定している。

■自社開発グループウェアのクラウドサービスが主力

 ビジネス・ITコミュニケーション・ツール開発企業である。自社開発グループウェア「desknet‘s NEO」のクラウドサービス(月額課金収入)を主力として、大企業向け中心のプロダクト販売(パッケージソフト販売のライセンス収入およびサポートサービス収入)も展開している。

 グループウェア「desknet‘s NEO」は、ローカライゼーション(日本語、日本の商習慣やビジネス習慣など)に対応した25の基本機能を備え、多機能・使いやすさ・高品質・低価格を強みとしている。19年8月には日経コンピュータ顧客満足度調査2019-2020グループウェア/ビジネスチャット部門で、5年連続1位を獲得した。

 シリーズ累計利用ユーザー数は約390万人(19年1月現在、クラウド24万人超、プロダクト350万人超、ASP事業者向け15万人超)となっている。業種・業態・規模を問わず、幅広く企業・官公庁・自治体に採用されている。中長期的には累計利用ユーザー数1000万人を目指すとしている。

■ストック売上の積み上げで高収益構造

 19年1月期の売上構成比はクラウドサービス56%、プロダクト40%、技術開発(インターネット・イントラネット関連業務アプリの受託開発)4%だった。

 ストック売上(クラウドサービス、およびサポートサービス)比率は19年1月期に77%まで上昇した。ストック売上の積み上げにより、高収益構造である。売上高営業利益率および売上高経常利益率は20%前後で推移している。

■製品ラインアップ拡充を推進

 中期成長戦略として、グループウェア「desknet‘s NEO」を核とする機能・オプションサービス拡充や周辺製品ラインアップ拡充、リアルタイム・コミュニケーション分野への展開、シナジーが見込める外部サービスとのシステム連携・アライアンスなどを推進している。

 製品ラインアップの拡充では、カスタムメイド型業務アプリ作成ツール「AppSuite」や、新しいコミュニケーション・ツールとしてのビジネスチャット「ChatLuck」を提供している。機能・オプションサービス拡充では20年2月26日、スケジュールやアンケート等の標準機能や、業務アプリ作成ツール『AppSuite』の機能の改善、また『AppSuite』との連携を強化したグループウェア『desknet‘s NEO』のバージョン5.5を提供開始した。

 また、同日、大塚製薬(東京都千代田区)との共同プロジェクトとして、ワークライフバランスや働き方改革の前提となる「健康経営」(NPO法人健康経営研究会が掲げる登録ロゴ)の推進に向けて協働し、働く人の健康管理を支援するITサービス『健康サポートプラス』の提供を開始すると発表した。
 
 なお19年8月にはシステムインテグレーションのPro―SPIREを子会社化している。海外では19年6月米国に子会社DELCUIを設立した。また東南アジアのグループウェア市場への本格展開を計画し、19年12月マレーシアに合弁会社を設立した。

■20年1月期増収増益・連続増配予想

 20年1月期の連結業績予想(Pro―SPIREを子会社化して第3四半期から連結決算に移行)は、売上高が35億90百万円、営業利益が5億86百万円、経常利益が6億01百万円、純利益が4億13百万円としている。19年1月期の非連結実績との比較では34.9%増収、11.0%営業増益となる。配当予想は50銭増配の6円50銭(期末一括)としている。連続増配である。

 第3四半期累計(Pro―SPIREの損益計算書は第4四半期から連結)は、売上高が23億35百万円、営業利益が5億49百万円、経常利益が5億61百万円、純利益が3億83百万円だった。主力のクラウドサービスが17.3%増収、プロダクトが26.8%増収と大幅伸長し、増収効果で人件費増加などを吸収した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高65.0%、営業利益93.7%と順調だった。通期も利用ユーザー数を積み上げて増収増益予想である。さらに21年1月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待は1月末と7月末の年2回

 株主優待は年2回、1月末と7月末の株主を対象として、保有株式数に応じてQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は上値試す

 株価は昨年来高値圏から急反落の形となったが。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月26日の終値は1244円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS27円87銭で算出)は約45倍、前期推定配当利回り(会社予想の6円50銭で算出)は約0.5%、前々期実績PBR(前々期実績BPS231円48銭で算出)は約5.4倍、時価総額は約185億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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