【株式市場】日経平均は後場しだいに水面下に入り反落するが個別物色は旺盛

株式

◆日経平均は2万1082円73銭(261円35銭安)、TOPIXは1505.12ポイント(20.75ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加し17億6490万株

 3月3日(火)後場の東京株式市場は、前場の地合いを引き継ぐように日経平均は16円高で始まり、ブイキューブ<3681>(東1)が無償でウェブ会議サービスを提供との発表を受けて急伸の始まりとなるなど、個別物色の色彩を強めた。中盤、通信社報道として、日本時間の今夜開催予定のG7(7ヵ国財務相・中銀総裁会合)で具体策は出ない見込みとされると、日経平均は200円近くストンと値を消し、そのまま大引けまで小動きを続けて前日比反落となった。マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 後場は、帝人<3401>(東1)が朝方に続いて動意を強めて始まり、帝人ファーマのぜんそく薬が新型コロナウイルス肺炎に効果との早朝報道が本格評価されて一段高。ラピーヌ<8143>(東2)は大丸梅田に3月1日新店舗オープンなどが言われて後場急伸しストップ高。HENNGE(へんげ)<4475>(東マ)は個別物色の中で高粗利率という特徴や高成長が注目し直されて上場来の高値。コーユーレンティア<7081>(JQS)はOA・IT機器のレンタルが在宅勤務・テレワークの時流に乗るとされて終盤に一段高。上場2日目のカーブスHD<7085>(東1)は前場からストップ高を続け初日の公開価格割れを奪回した。

 東証1部の出来高概算は増加し17億6490万株(前引けは7億9769万株)、売買代金も増加し3兆719億円(同1兆3644億円)。1部上場2162銘柄のうち、値上がり銘柄数は189(同603)銘柄、値下がり銘柄数は1938(同1487)銘柄。

 また、東証33業種別指数は、全33業種が値下がり(前引けは6業種が値上がり)した。(HC)

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