【編集長の視点】ランディックスは反落も初決算の3Q好業績が支援し大幅増配の権利取りが交錯

編集長の視点

ランディックス<2981>(東マ)は、前日11日に19円安の1650円と反落して引けた。日経平均株価が、451円安と大幅反落して年初来高値を更新し、東証マザーズ指数も4.72%安と大幅反落したことから同社株も戻り売りに押された。ただこの日の安値は1568円にとどめ、今年3月10日の取引時間中につけた上場来安値1420円を前に下げ渋った。今年2月13日に発表した今2020年3月期の大幅増配を見直し、配当権利取りの買い物が交錯した。昨年12月19日の新規株式公開(IPO)後の初決算として同時発表した今2020年3月期第3四半期(2019年4月~12月期、3Q)の高利益進捗率業績も、フォローの材料となっている。

■不動産テックサイトのユーザー数が高成長し3Q利益進捗率は80%超

 今3月期配当は、IPOに際した株主の支援に感謝して上場記念配当を5円上乗せし、さらに普通配当をIPO時予想の42.3円から43円に引き上げ年間48円(前期実績16円)へ大幅増配する。期末一括配当であり、配当利回りは2.90%と市場平均を上回り、直近IPO株として出色となる。

 一方、今期3Q業績は、売り上げ59億8000万円、営業利益7億8900万円、経常利益7億6400万円、純利益5億2000万円となった。3Q決算は初作成となるため前年同期比較はないが、IPO時に開示した今3月期通期予想業績に対する利益進捗率は、78%~81%と目安の75%を上回った。富裕層が集積する東京都の城南6区を主要エリアに、不動産の情報提供、仲介・売買を一体的に行う不動産テックサイト「sumuzu」を展開し、月間ユニークユーザー数が、3Q末で約1万6500件、累積顧客データ数が、同約1万1500件に高成長し、昨年10月21日にリリースしたオーダーメイド住宅マッチングサイト「sumuzu Matching」も、マッチングパートナー数が、今期第2四半期の27パートナーから今年1月に44パートナー、マッチングプロジェクト売地数も3Qに46件と積み上がったことなどが寄与した。

 今2020年3月期業績は、IPO時予想に変更はなく売り上げ78億4800万円(前期比21.8%増)、営業利益10億300万円(同16.6%増)、経常利益9億3800万円(同12.7%増)、純利益6億4600万円(同13.1%増)と見込み、連続して過去最高を更新する。

■PER6倍、配当利回り2.9%、25日線から25%の下方かい離と下げ過ぎ

 株価は、数少ない有配IPO株として人気化し、公開価格1630円の2.2倍の3660円で初値をつけ、上場来高値4180円まで買い進まれた。同最高値後からは、いったん2761円まで調整して3000円台固めまでリバウンドし、新型肺炎の感染拡大で2382円まで再調整し、3Q好決算と増配などの好材料で2702円まで買い直された。足元では世界同時株安の直撃を受け上場来安値1420円へ突っ込み底上げ途上にあるが、PERは6倍台、配当利回りは2.90%、25日移動平均線から25%超のマイナスかい離となお下げ過ぎを示唆しており、期末の配当権利取りを推進エンジンにまず最高値から最安値への調整幅の3分の1戻しの2500円台奪回に進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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