【特集】新型コロナウイルス関連株に優先順位、まだまだ再々々アプローチ余地!?

風邪 かぜ インフルエンザ マスク

 当特集は、新型コロナウイルス関連株に優先順位をつけ、PER、PBR評価で割安な銘柄なら後追いになることはないと再々々アプローチしてみることとした。

■富士フイルム筆頭の治療薬株、検査キット、検査試薬の繊維株など候補株

 割安関連株の代表は、富士フイルムホールディングス<4901>(東1)である。3月17日に中国政府が、子会社の開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」の治療効果を確認と発表したことを受けて年初来安値水準からストップ高し、連休前の19日は444円安と急反落、今2020年3月期業績も下方修正されたが、PERは11倍、PBR0.96倍の評価にしか過ぎない。血漿分画製剤開発を発表して株価が急伸した武田薬品工業<4502>(東1)が、今3月期業績を3回も上方修正しながらもなお赤字転落しているのとは対照的となっている。

 厚生労働省から治療薬検討のためにぜんそく薬「シクレソニド」の供給体制確保を要請された帝人<3401>(東1)、すい炎治療薬「ナファモスタット」の有効性が期待されている日医工<4541>(東1)、検査キット開発のクラボウ<3106>(東1)塩野義製薬<4507>(東1)、検査試薬の東洋紡<3101>(東1)医学生物学研究所<4557>(JQS)、さらに大手繊維株のマスク関連の富士紡ホールディングス<3104>(東1)ダイワボウホールディングス<3107>(東1)シキボウ<3109>(東1)なども続く。

■除菌・消毒関連でも東証1部株から新興市場株までバラエティ

 除菌・消毒関連では、先駆株の防護服のアゼアスのほか、大木ヘルスケアホールディングス<3417>(JQS)マナック<4364>(東2)ニイタカ<4465>(東1)昭和化学工業<4990>(東2)アキレス<5142>(東1)、陰圧室の日本空調サービス<4658>(東1)日本エアーテック<6291>(東1)荏原実業<6328>(東1)などが、割安グループ株となる。

 PCR検査受託のビー・エム・エル<4694>(東1)、除菌剤の噴霧器の丸山製作所<6316>(東1)やまびこ<6250>(東1)、体温測定のサーモグラフィのNEC<6701>(東1)チノー<6850>(東1)、ドラッグストア株のカワチ薬品<2664>(東1)ココカラファイン<3098>(東1)サンドラッグ<9989>(東1)なども外せず、そのバラエティな訴求力に期待してマークしたい。

【関連記事情報】
【どう見るこの相場】コロナ・ショック:売り逃げ急騰・急落で戻り売りや乗り替え売りで上値が限定的

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る