【編集長の視点】フィードフォースは続落も大幅上ぶれ観測の初連結業績発表を先取りして下げ渋る

編集長の視点

フィードフォース<7068>(東マ)は、前日23日に3円安の1563円と8営業日続落して引けた。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感で市場全般の値動きが荒くなるなか、今年3月19日につけた上場来安値1450円から底上げ途上にある同社株にも目先の利益を確保する売り物が続いた。ただ下げ幅は、この日の取引時間中の安値1460円から大きく縮め、上場来安値を前に下げ渋る動きもみせた。同社株は、今年1月10日にアナグラム(東京都渋谷区)の株式を12億円5900万円で取得して連結子会社化し今5月期第3四半期(2019年6月~2月期、3Q)から連結決算に移行し、このため今2020年5月期連結業績は、この影響は精査中としていたが、今年3月30日予定の3Q決算発表時に開示されると先取りし売られ過ぎ修正買いが交錯した。今期通期連結業績は、一部で今期の単独予想業績より大幅に上ぶれると観測されている。

■M&A効果でネット広告のソリューションをワンストップ提供

 アナグラムは、2010年4月に設立され、インターネット広告のリスティング(検索連動型)広告などマーケティング支援事業を主力事業としており、フィードフォースの今回の株式取得は50.1%となるが、いずれ完全子会社を計画している。この連結業績が、大きく上ぶれると観測されているのは、アナグラムの事業規模が、決算期は異なるが前期実績でフィードフォースを上回っているためだ。総資産は、フィードフォースの12億1400万円に対してアナグラムは19億4200万円、売り上げは同じく7億円と8億3600万円、営業利益も同4500万円と2億8500万円となっている。このため東洋経済会社四季報最新号では、今5月期連結業績を売り上げ17億円、営業利益4億5000万円、経常利益3億9000万円、純利益2億円と観測している。

 同社は、今5月期通期単独業績を売り上げ9億8900万円(前期比41.3%増)、営業利益2億3500万円(同5.14倍)、経常利益2億3200万円(同6.65倍)、純利益1億6100万円(同3.71倍)と予想しており、連結業績は、単独業績に対して大幅に上ぶれることになる。アナグラムのリスティング広告とフィードフォースのデータフィード広告が融合してインターネット広告のソリューションをワンストップで提供できる効果は大きく、4カ月寄与の今期に対してフル寄与する来2021年5月期業績は、さらに高成長が期待される。3月30日発表の3Q業績への注目度がアップしよう。

■25日線から26%超の下方かい離水準から急騰特性を再発揮し底上げ

 株価は、昨年7月に公開価格1150円で新規株式公開(IPO)され、2760円で初値をつけストップ高を交えて上場来高値3545円まで買い進まれる高人気となった。昨年11月には1513円安値まで売られたが、今年1月のアナグラムの株式取得でストップ高を交えて3180円まで買い戻された。足元では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)による世界同時株安に巻き込まれて上場来安値1450円まで再調整した。25日移動平均線からは26%超のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆しており、持前の急騰特性を再発揮し、底上げに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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