カクヤスは反発の動き、21年3月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 カクヤス<7686>(東2)は酒類販売の大手である。20年3月期は業務用で新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念されるが、21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化で安値を更新する展開だったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■酒類販売の大手

 19年12月東証2部に新規上場した。酒類販売の大手で、業務用販売と家庭用販売を展開している。

 家庭用販売は17年施行の「酒類の公正な取引に関する基準」により、廉価での販売が縮小して収益改善している。料飲店向けなど業務用販売は、小規模酒類卸売業者が減少傾向である。

■21年3月期収益拡大期待

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比1.6%増の1104億60百万円で、営業利益が2.3%増の18億20百万円、経常利益が2.0%増の18億42百万円、純利益が26.9%増の9億46百万円としている。積極的な営業活動を展開して増収増益予想である。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、巣ごもり消費で家庭用が増加傾向だが、主力の業務用が減少傾向としている。21年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化で安値を更新する展開だったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。3月25日の終値は1047円、時価総額は約80億円である。

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