USEN-NEXT HOLDINGSは反発の動き、20年8月期営業・経常増益予想

株式市場 銘柄

 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>(東1)は、音楽配信や店舗ソリューションなどの店舗サービス事業を主力としている。20年8月期営業・経常増益予想である。収益拡大を期待したい。なお株式売り出しが完了して東証1部上場継続となった。株価は地合い悪化で水準を切り下げたが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■音楽配信などの店舗サービス事業が主力

 音楽配信や店舗ソリューションなどの店舗サービス事業を主力として、ブロードバンドインターネット回線販売やオフィスICT環境構築などの通信事業、ホテル・病院・ゴルフ場向け業務管理システムや自動精算機などの業務用システム事業、映像配信サービス「U-NEXT」などのコンテンツ配信事業、店舗向け電力・ガス販売などのエネルギー事業、飲食店向け集客サービスや「ヒトサラ」などのメディア事業も展開している。

 成長戦略として「音楽配信のUSEN」から「店舗総合支援サービスのUSEN」へのブランドチェンジを推進している。

■20年8月期営業・経常増益予想

 20年8月期連結業績予想は、売上高が19年8月期比12.1%増の1970億円、営業利益が9.2%増の90億円、経常利益が14.9%増の77億円、純利益が45.6%減の33億円としている。純利益は税効果が一巡して減益だが、各事業が伸長して営業・経常増益予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比19.3%増の474億46百万円、営業利益が80.9%増の33億22百万円だった。消費増税前の特需も寄与して店舗サービス、通信、業務用システムが好調に推移した。コンテンツ配信は大幅伸長した。エネルギーは赤字縮小した。

 第1四半期の進捗率は売上高24.1%、営業利益36.9%と順調である。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化で水準を切り下げたが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。3月25日の終値は1367円、時価総額は約821億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  2. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  3. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  4. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  5. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  6. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る