神姫バスが暖冬と新型コロナウイルスの影響で連結純利益の予想を44%引き下げる

■スキーツアーなどの減少に加え関空リムジン線、高速バス、貸切バスも大幅減

 神姫バス<9083>(東2)は3月30日の夕方、2020年3月期の通期連結業績予想の修正を発表し、営業利益は従来予想を26%引き下げて19.20億円の見込み(前期比17.5%減)とした。従来予想は同11.3%増の25.90億円で、一転、減益の見込みとした。

 発表によると、自動車運送業では、暖冬によりスキーツアーなどの季節商品の売上高が減少したうえ、2月に入り、新型コロナウイルス感染症による影響が大幅に拡大。関西空港リムジン線の利用減に加え、大規模イベントの自粛要請や休校要請等により、一般バス、高速バスとも輸送人員の大幅な減少が続いている。

 また、旅行貸切業では、インバウンド需要の消失、ツアー・団体旅行のキャンセル、貸切バス部門における稼働減により、下期の売上高は前年同期比20.5%の減収を見込む。レジャーサービス業も飲食部門での来客減により減収を見込む。

 この結果、親会社株主に帰属する当期連結純利益は従来予想の18.40億円を44%引き下げて10.40億円の見込み(同40.5%減)とし、やはり一転、減益の見込みとした。

 30日の株価終値は3220円(190円安)だった。(HC)

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