【木村隆の相場展望】昨年大納会の高値更、その後の調整の動きがオーバーラップ

木村隆のマーケット&銘柄観察

(12月8~12日)

 ついに日経平均先物は1万8000円をクリアーしてきた。5日夜のオーバーナイトの取引で、1万8070円まで上昇した。合わせて5日のニューヨーク為替市場でも、円は1ドル121円40~50銭まで上昇した。

 日本株、為替ともに人気が沸騰している。ニューヨーク株式は1万7958円に止まり、日経平均がついニューヨーク株式を逆転した。10月中旬には1万4500円どころと、ニューヨーク株式に大きく水を開けられていただけに、ここにきての一気の逆転劇は驚くばかりである。

 部色はトヨタ自動車<7203>をはじめとする輸出関連株が買われる一方、大林組<1802>(東1)をはじめとした、内需関連株が安い。為替の動向を絡めると輸出関連株指向の流れは当然のことだろう。

 しかし円が果たしてここからなおも強調展開が続くだろうか。市場の目標値達成感は強いし、円安のピッチが速すぎる。日経平均も市場の目標値は1万8000円をクリアーしてきた。目標値を置き換えた時、相場は高値を示現することが多い。思い起こすのは昨年の大納会に高値を更新、一転今年に入って一貫した整理を余儀なくされた姿なのだが、どうだろう。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る