SREホールディングスは戻り試す

株式市場 銘柄

 SREホールディングス<2980>(東マ)は、AIクラウド&コンサルティング事業、および不動産事業を展開している。21年3月期は新型コロナウイルス影響や先行投資を考慮して減益予想としている。中期的に収益拡大を期待したい。株価は反発の動きを強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、戻りを試す展開を期待したい。

■AIを活用したクラウドや不動産仲介などを展開

 19年12月東証マザーズに新規上場した。旧ソニー不動産で、ソニー<6758>およびZホールディングス<4689>を主要株主としている。20年1月にはAIマーケティングオートメーションツールの提供を開始、20年3月には土地・戸建対応AI不動産価格推定エンジンを開発した。

 事業区分は21年3月期から、AIクラウド&コンサルティング事業(クラウドサービス、コンサルティングサービス、不動産仲介業務支援サービス)、不動産事業(不動産仲介サービス、セルフ売却、おうちダイレクト活用による不動産仲介サービス、スマートホームサービス)とする。

■21年3月期減益予想

 20年3月期連結業績は、売上高が19年3月期比32.9%増の38億50百万円、営業利益が75.2%増の7億46百万円、経常利益が64.9%増の7億17百万円、純利益が82.4%増の4億73百万円だった。不動産価格推定エンジンや不動産業務支援サービスなどのクラウドサービスが伸長して大幅増収増益だった。

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比50.7%増の58億02百万円だが、営業利益が8.9%減の6億80百万円、経常利益が12.5%減の6億28百万円、純利益が13.1%減の4億11百万円としている。引き続き大幅増収だが、新型コロナウイルスによる訪問・対面営業活動自粛の影響や、先行投資を考慮して減益予想としている。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は反発の動きを強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、戻りを試す展開を期待したい。5月26日の終値は1847円、時価総額は約280億円である。

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