ミクリードは上値試す

株式市場 銘柄

 ミクリード<7687>(東マ)は、中小規模の居酒屋を中心とする飲食店向けに業務用食材等の通信販売を展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で未定としている。飲食業界が打撃を受けているため影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は高値圏だ。緊急事態宣言解除を好感して急伸している。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが上値を試す可能性がありそうだ。

■飲食店向けに業務用食材の通販を展開

 20年3月東証マザーズに新規上場した。中小規模の居酒屋を中心とする飲食店向けに業務用食材等の通信販売を展開している。

 大手の業務用食材卸業者がターゲットにしたくない中小飲食店を主要顧客層としている。最も店舗数が多く、かつ競合の少ないゾーンである。また近年、大手の業務用食材卸業者の顧客絞り込み戦略で、同社の利用顧客数が増加している。なおミスミの新規事業部門として設立し、現在は顧客開拓でカクヤスグループと連携している。

■21年3月期業績予想は未定

 20年3月期業績(非連結)は、売上高が19年3月期比0.3%増の40億73百万円、営業利益が8.4%増の1億52百万円、経常利益が8.5%増の1億53百万円、純利益が4.9%減の1億05百万円だった。2月後半から新型コロナウイルスの影響を受けて伸び悩んだ。

 21年3月期業績予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。飲食業界が打撃を受けているため影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は高値圏だ。緊急事態宣言解除を好感して急伸している。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが上値を試す可能性がありそうだ。5月28日の終値は1400円、時価総額は約30億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る