ハウスドゥは「ハウス・リースバック」資産の受益権譲渡が注目され高値に向け出直る

■今回譲渡する物件は住宅など214物件、簿価との差益8億円

ハウスドゥ<3457>(東1)は6月16日、5%高の1040円(48円高)まで上げたあとも堅調で、3月以降の回復相場の高値1164円(6月8日)に向けて早速出直っている。6月15日、「ハウス・リースバック資産の流動化」を発表し、帳簿価格30.85億円、譲渡価格39.19億円(ともに予定)とし、再び注目が強まった。

 「ハウス・リースバック」は、自宅などを売却して資金調達した後もそのまま賃貸方式などで居住する資産活用法。

■問い合わせは月1600件以上になり新たな不動産活用法として評価が高まる

 6月15日開催の取締役会で、「ハウス・リースバック」にて取得した個人住宅などの不動産を流動化し、ファンドであるHLB6号合同会社(東京都千代田区、以下「HLB6号」)に当該信託受益権を譲渡することについて決議した。

 今回譲渡する物件は、首都圏・中部圏・近畿圏を中心とした戸建住宅および区分所有建物(平均・1戸当り約1800万円)、対象不動産件数214件。帳簿価格は30.85億円、譲渡価格は39.19億円(ともに予定)。信託受益権譲渡日は2020年6月24日(予定)。

 同社には、「ハウス・リースバック」に関する問い合わせが月間1600件以上になる状況が続いているという。住宅事情の変化や高齢化社会の本格化による新たな不動産活用法として好評を得ている。

 同社では、安定的な収益確保と持続的な成長を図るため、「ハウス・リースバック」の取扱い件数増加およびエリア拡大に努めており、取得した個人住宅などの資産を流動化することで、さらなる収益拡大を図るとともに、保有資産の効率的活用及び財務の健全化につなげる計画だ。(HC)

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