イワキグループのスペラファーマが「トランスポーター」創薬ベンチャー・ジェイファーマの第三者割当増資を引受け

■近年は特にLタイプ・アミノ酸トランスポーターを標的とした医薬品開発を推進

イワキ<8095>(東1)は6月30日の取引終了後、連結子会社であるスペラファーマ株式会社が、このほど、医薬品開発事業などを行うジェイファーマ株式会社(横浜市)が実施する第三者割当増資の引受けを行い、資本参加したと発表した。出資比率などは非開示。

 ジェイファーマは、主として細胞膜に存在するタンパク質で細胞内外への物質輸送を担う「トランスポーター」を標的とした創薬を希求するベンチャー企業であり、近年は特にLタイプ・アミノ酸トランスポーター(LAT1)を標的とした医薬品開発を進めている。

 イワキでは、グループのファインケミカル事業部、および医薬事業部で、製薬業界に資するため、特に、医薬品原薬並びに医薬品の開発においては、連結子会社であるスペラファーマが主にCMC(Chemistry, Manufacturing and Control)に関する研究開発、製造分野で内外の製薬企業、ベンチャー企業およびアカデミアに対して様々なソリューションを提供している。

 今後の事業活動の更なる深耕のためには、CMC分野にとどまらない様々な側
面で顧客企業の発展に協力することがグループの発展にもつながるとの結論に至り、従前より協力関係にあったジェイファーマの第三者割当増資を引き受けることとした。

 なお、イワキでは、2021年6月1日(予定)をメドに持株会社体制へ移行すべく準備を開始するとともに、その移行に向けた準備会社を設立すると20年6月17日に発表している。(HC)

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