神戸天然物化学は戻り試す、21年3月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 神戸天然物化学<6568>(東マ)は有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を展開している。21年3月期は医薬分野が牽引して大幅増益予想である。新型コロナウイルスの影響は限定的のようだ。収益拡大を期待したい。株価は3月の安値で底打ちして水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業

 有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を展開している。機能材料、医薬、バイオの3分野に展開し、顧客の研究・開発・生産活動で発生する製造難易度の高いサンプル・製品の供給、および製造方法の検討を行っている。顧客の大半が売上規模1000億円を超える大手化学・製薬メーカーで、長期継続取引を特徴としている。

■21年3期大幅増益予想

 21年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比7.1%増の68億円、営業利益が65.4%増の9億50百万円、経常利益が55.1%増の10億円、純利益が42.7%増の7億40百万円としている。

 機能材料分野(0.9%減収計画)は伸び悩みだが、医薬分野(14.9%増収計画)が牽引し、バイオ分野(3.9%増収計画)も堅調に推移する見込みだ。利益面では、前期計上の一時的費用(本社移転費用など)の減少も寄与して大幅増益予想である。新型コロナウイルスの影響は限定的のようだ。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は3月の安値で底打ちして水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。7月10日の終値は1658円、時価総額は約128億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る