東洋合成工業は高値更新、フォトレジスト市場が拡大基調

株式市場 銘柄

 東洋合成工業<4970>(JQ)はフォトレジスト用感光性材料分野で世界トップクラスのメーカーである。21年3月期は需要堅調だが、感光材新製造棟完成に伴う固定費増加で減益予想としている。フォトレジスト市場は拡大基調であり、中期的に収益拡大を期待したい。株価は急伸して高値更新の展開となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■フォトレジスト用感光性材料で世界トップクラス

 フォトレジスト用感光性材料分野(感光性材料事業)で世界トップクラスのメーカーで、化成品事業(電子材料関連、香料材料関連、ロジスティクス部門)も展開している。

■21年3月期は固定費増加で減益予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比2.2%増の250億55百万円、営業利益が17.6%減の18億円、経常利益が17.6%減の17億円、純利益が40.6%減の11億円としている。

 5Gインフラ投資やデータセンター投資などで先端半導体向けに需要堅調だが、感光材新製造棟完成(20年9月予定)に伴う固定費増加(約8億円)で減益予想としている。新型コロナウイルスによる影響は限定的のようだ。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は高値更新

 株価は急伸して高値更新の展開となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月10日の終値は9980円、時価総額は約813億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る