AICROSSは上値試す、20年12月期増益予想

株式市場 銘柄

 AICROSS<4476>(東マ)は、企業の生産性向上に資するビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を展開している。20年12月期は先行投資負担を吸収して増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて戻り歩調の形だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を展開

 19年10月東証マザーズに新規上場した。企業の生産性向上に資するビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業として、顧客企業とエンドユーザーの保有するモバイル端末とのコミュニケーションを高めるためのメッセージングサービス、顧客企業内のコミュニケーションにフォーカスするビジネスチャットサービス、コミュニケーションの品質向上のためのAIによる分析を行うAIAnalyticsサービスを提供している。

■20年12月期増益予想

 20年12月期業績(非連結)予想は、売上高が19年12月期比31.0%増の19億円、営業利益が5.0%増の2億円、経常利益が16.4%増の1億97百万円、純利益が8.7%増の1億34百万円としている。

 第1四半期は売上高が4億55百万円、営業利益が24百万円だった。成長加速に向けたサービス開発および組織体制の強化に伴う増員、ブランド認知拡大のためのスポット先行投資を吸収し、売上、利益とも計画を上回る水準での着地だったとしている。

 通期も先行投資負担を吸収して増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り歩調の形だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月10日の終値は2182円、時価総額は約86億円である。

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