HPCシステムズは科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指す

株式市場 銘柄

 HPCシステムズ<6597>(東マ)は、科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指し、科学技術計算用コンピュータ事業と産業用コンピュータ事業を展開している。20年6月期大幅増益予想である。中期的にも収益拡大を期待したい。株価は6月の高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す可能性がありそうだ。

■HPC事業とCTO事業を展開

 19年9月東証マザーズに新規上場した。科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指し、科学技術計算用高性能コンピュータに関連するシステムインテグレーション事業(HPC事業)と、顧客企業の注文仕様に応じて産業用コンピュータを開発・製造する事業(CTO事業)を展開している。

■20年6月期大幅増益予想

 20年6月期の業績(非連結)予想(5月13日に売上高を下方修正)は、売上高が19年6月期比13.4%減の46億73百万円、営業利益が27.0%増の4億69百万円、経常利益が24.7%増の4億57百万円、純利益が41.1%増の3億09百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が39億38百万円、営業利益が4億50百万円だった。競争優位性を活かした成長戦略分野での新規顧客獲得や、好採算案件の獲得で営業増益だった。そして通期予想に対する営業利益進捗率は95.9%と高水準だった。通期ベースでもコストを最小限に抑えて増益を目指すとしている。中期的にも収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は6月の高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す可能性がありそうだ。7月13日の終値は2769円、時価総額は約113億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る