ヴィッツは上値試す、7月31日付で東証1部に市場変更

株式市場 銘柄

 ヴィッツ<4440>(東マ)は、自動車・産業製品向け制御ソフトウェア受託開発など組込システム事業を主力としている。20年7月31日付で東証マザーズから東証1部に市場変更する。20年8月期第3四半期累計は2桁増益だった。通期も好業績を期待したい。株価は戻り歩調だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■組込システム事業が主力

 自動車・産業製品向け制御ソフトウェア受託開発などの組込システム事業を主力として、自動車関連シミュレーションなどのシステムズエンジニアリング事業、電子機器装置安全性分析支援などの機能安全開発事業、その他事業も展開している。

■20年8月期3Q累計は2桁増益

 20年8月期連結業績予想(7月3日に売上高を下方修正だが、営業利益を据え置き、経常利益と純利益を上方修正)は、売上高が19年8月期比0.3%増の23億07百万円、営業利益が31.3%増の3億30百万円、経常利益が2.7%増の3億12百万円、純利益が11.1%減の2億04百万円としている。

 新型コロナウイルスの影響で、組込システムで新たな開発案件の計画縮小・延期・中止が発生したため売上高を下方修正したが、組込システムにおける不採算案件の解消、経費全般の見直し効果などが寄与するため、営業利益を据え置き、経常利益と純利益を上方修正した。

 第2四半期累計は前年同期比6.6%減収だが、11.5%営業増益、20.5%経常増益、21.6%最終増益だった。通期も好業績を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(19年9月1日付で株式2分割)は下値を切り上げて戻り歩調だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月15日の終値は2301円、時価総額は約93億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る