アールシーコアは21年3月期1Q赤字縮小、通期赤字予想

 アールシーコア<7837>(JQ)は7月31日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。前年比で赤字幅が縮小した。未定としていた通期予想は、新型コロナウイルスの影響が避けられず赤字見込みとした。なお株主優待制度の内容を一部見直して拡充した。株価は戻り一服の形だ。業績悪化は織り込み済みと考えられる。通期予想を開示したことでアク抜け感につながる可能性もありそうだ。

■21年3月期1Qは赤字縮小、新型コロナウイルス影響で通期赤字予想

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の31億33百万円、営業利益が4億21百万円の赤字(前年同期は4億81百万円の赤字)、経常利益が4億26百万円の赤字(同4億94百万円の赤字)、純利益が3億25百万円の赤字(同4億37百万円の赤字)だった。受注残の消化で増収となり、赤字幅が縮小した。

 未定としていた通期予想は、新型コロナウイルスの影響が避けられず赤字見込みとした。全国のLOGWAY(展示場)の来場制限を設けるなど、営業活動への影響で受注高が減少(第1四半期は6.4%減の25億27百万円)している。営業活動への影響は期末まで解消されないと想定している。

■株価は業績悪化を織り込み済み

 株価は戻り一服の形だ。業績悪化は織り込み済みと考えられる。目先的には売り優勢の可能性もあるが下値は限定的だろう。通期予想を開示したことでアク抜け感につながる可能性もありそうだ。7月31日の終値は879円、時価総額は約40億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る