日本エム・ディ・エムは21年3月期2Q累計予想を上方修正

 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は7月31日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収減益だったが、症例数の減少が想定より少なかったため、第2四半期累計予想を上方修正した。通期も上振れの可能性がありそうだ。株価は安値圏だが、上方修正を好感して戻りを試す動きを強めそうだ。

■21年3月期2Q累計予想を上方修正、通期も上振れの可能性

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比21.9%減の34億09百万円、営業利益が62.5%減の2億42百万円、経常利益が62.2%減の2億38百万円、純利益が70.6%減の1億31百万円だった。

 新型コロナウイルス感染症患者優先の影響で整形外科手術が延期・減少となり、国内が8.0%減収、米国(円換算後)が42.5%減収となった。

 ただし日本では症例数の減少が想定より少なく、また米国においても多くの医療機関で手術を再開して症例数が回復傾向のため、第2四半期累計予想を上方修正した。営業活動自粛で営業経費が想定を下回ることも寄与して、期初計画に対して減益幅が縮小する見込みだ。通期予想は据え置いたが、上振れの可能性がありそうだ。

■株価は戻り試す

 株価は安値圏に回帰してモミ合う形だが、上方修正を好感して戻りを試す動きを強めそうだ。7月31日の終値は1555円、時価総額は約412億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る