JCUが高値更新、メッキ薬大手でクルマ向け鈍化だが5G向けなど好調

■自社株買いも発表し好感される

JCU<4975>(東1)は8月5日、一段高となり、取引開始後に10%高の3590円(315円高)まで上げて株式分割など調整後の上場来高値に進んだ。4日、第1四半期の連結決算(2020年4~6月)と自己株式の取得(自社株買い)を発表。好感されている。

 メッキ薬の大手で、第1四半期は自動車部品向けが新型コロナ流行による生産ダウンの影響を受けて国内外とも鈍化したが、電子部品向けは、中国で5G基地局アンテナ用プリント基板、5G対応の監視カメラ用プリント基板が増加し好調、台湾も高機能電子デバイス向けプリント基板、サーバー向け半導体パッケージ基板が増加し好調に推移。連結営業利益は前年同期比7.7%増加し13.77億円となった。通期の業績予想は全体に据え置き、営業利益は前期比1.6%増の64億円。

 自社株買いは、普通株式40万株(自己株式を除く発行済株式総数の1.51%)または取得総額10億円を上限に、2020年8月5日から21年2月28日まで市場買付にて実施する。(HC)

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