PALTEKは20年12月期2Q累計大幅増益、通期予想据え置き

(決算速報)
 PALTEK<7587>(東2)は8月5日の取引時間終了後に20年12月期第2四半期累計連結業績を発表した。増収効果に加えて、仕入値引きドル建て債権評価額がプラスになったことも寄与して大幅増益だった。通期予想は据え置いて、新型コロナウイルスの影響で営業減益予想としている。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■20年12月期2Q累計は大幅増益、通期は営業減益予想

 20年12月期第2四半期累計の連結業績(5月8日に上方、6月26日に売上高と営業利益を下方、純利益を上方修正)は、売上高が前年同期比7.3%増の158億74百万円、営業利益が3.6倍の2億25百万円、経常利益が2.5倍の1億53百万円、純利益が6.1倍の1億43百万円だった。

 概ね修正値水準で着地した。他の代理店への顧客移管が減収要因だったが、携帯情報端末向けメモリ製品や通信機器向けFPGAの好調だった。増収効果に加えて、仕入値引きドル建て債権評価額がプラスになったことも寄与して大幅増益だった。

 通期予想は据え置いて、売上高が19年12月期比3.0%減の295億円、営業利益が21.9%減の3億円、経常利益が13.6%減の2億20百万円、純利益が51.6%増の1億50百万円としている。新型コロナウイルスの影響で営業減益予想としている。当面は経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。計画水準での着地のため目先的には好材料出尽くし反応となる可能性もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月5日の終値は590円、時価総額は約70億円である。

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