アルコニックスは21年3月期1Q減益だが2Q累計予想を超過達成

(決算速報)
 アルコニックス<3036>(東1)は、8月6日の取引時間中に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だったが、各利益は第2四半期累計予想を超過達成した。下期偏重の計画だが、通期上振れ期待も高まる。株価は第1四半期の高進捗率を好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期1Q減益だが2Q累計予想を超過達成

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比20.1%減の480億95百万円、営業利益が6.0%減の11億57百万円、経常利益が19.6%減の12億43百万円、純利益が38.4%減の5億55百万円だった。

 半導体・電子材料関連は増加したが、新型コロナウイルスの影響で自動車関連の需要が急減し、全体として減収減益だった。ただし前期計上したレアメタルの棚卸資産評価損が解消したため、商社流通-電子機能材の営業損益が大幅改善し、全体としても営業利益の減益が小幅にとどまった。そして各利益は第2四半期累計予想(営業利益11億10百万円、経常利益11億90百万円、純利益5億50百万円)を超過達成の形となった。

 通期予想は据え置いて、売上高が20年3月期比9.6%減の2100億円、営業利益が24.7%減の39億円、経常利益が26.2%減の40億円、そして純利益が33.7%減の24億円としている。下期偏重の計画だが、通期上振れ期待も高まる。

■株価は戻り試す

 株価は第1四半期の高進捗率を好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。8月7日の終値は1323円、時価総額は約343億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る