クレスコは21年3月期1Q営業減益、通期予想据え置き

(決算速報)
 クレスコ<4674>(東1)は8月7日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響による受注減少、子会社における不採算プロジェクトの発生などで営業減益だった。通期予想は据え置いた。株価は安値圏でモミ合う形だ。目先的には売り優勢となりそうだが下値は限定的だろう。

■21年3月期1Q営業減益、通期予想据え置き

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比1.7%増の94億04百万円、営業利益が44.6%減の4億26百万円、経常利益が26.5%増の8億47百万円、純利益が28.2%増の5億55百万円だった。

 新型コロナウイルスによる顧客のIT投資計画見直しで受注が減少した。売上高は新規連結効果などで増収を確保したが、営業利益は子会社における不採算案件の発生も影響して大幅減益だった。経常利益と純利益はデリバティブ評価損益の改善が寄与して増益だった。

 通期予想は据え置いて、売上高が20年3月期比1.7%増の400億円、営業利益が4.4%減の34億円、経常利益が3.0%減の36億円、純利益が1.2%増の24億50百万円としている。営業利益は下振れに注意必要だが、第2四半期以降の挽回を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価(20年2月1日付で株式2分割)は安値圏でモミ合う形だ。新型コロナウイルスの影響をある程度織り込み済みと考えられる。目先的には売り優勢となりそうだが、下値は限定的だろう。8月6日の終値は1352円、時価総額は約324億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る