菊水化学は光触媒作用を用いたクラスター対策用空気殺菌装置が注目されストップ高

■「剥き出しの酸化チタン」に紫外線照射する点がミソのもよう

 菊水化学工業<7953>(東2)は8月11日、急伸し、一時ストップ高の449円(80円高)をつけたあとも出来高をともない売買をこなしている。8月7日付で、酸化チタンの光触媒作用を用いたクラスター対策用空気殺菌装置『ラジカルバスターV1』の8月中旬一斉展開を発表し、注目集中となった。長い上ヒゲを示現しているが、一説「斥候足」と呼ばれ、遠からずこの高値に向けて再騰する可能性があるようだ。

 発表によると、同製品は、裸の酸化チタンが剥き出しの状態で担持されているスーパーチタンボードに紫外線を照射すると、光触媒作用を起こし、高濃度のヒドロキシラジカルをはじめとする、多数のラジカルを発生。この高濃度ラジカル雰囲気の中を、ウイルスや菌を含む汚染された空気が通過する際に、瞬間的にラジカルが、ウイルスや菌を攻撃し、完全分解除去し、清浄な空気に変化させるという。幸成商事(株)石幸成和社長が有する基本特許に基づき開発した。

 病院、介護施設、飲食店全般、スポーツジムなど、新型コロナウイルスのクラスター対策を求めている顧客に対してであり、業務用空気殺菌装置として販売する予定とした。(HC)

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