KeyHolderの20年12月期2Q累計は新型コロナ影響で赤字

(決算速報)
 KeyHolder<4712>(JQ)は8月12日の取引時間終了後に20年12月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスによるライブやイベントの中止で赤字だった。通期予想はキーノートが第3四半期に連結子会社から外れ、不動産事業・商業施設建築事業を非継続事業に分類して表示することに伴い、売上収益と営業利益を下方修正したが、最終黒字予想を据え置いた。株価は業績悪化懸念を織り込み済みと考えられる。なお8月15日付で10株を1株に併合する。

■20年12月期2Q累計は新型コロナ影響で赤字、通期は黒字予想

 20年12月期第2四半期累計の連結業績(IFRS)は、売上収益が53億17百万円、営業利益が5億87百万円の赤字、親会社所有者帰属四半期利益が5億27百万円の赤字だった。新型コロナウイルスによるライブやイベントの中止、所属アーティストの活動自粛で赤字だった。

 通期予想は売上収益が80億円、営業利益が3億円、親会社所有者帰属当期利益が4億円とした。キーノートが第3四半期に連結子会社から外れ、不動産事業・商業施設建築事業を非継続事業に分類して表示することに伴い、売上収益と営業利益を下方修正したが、最終黒字予想を据え置いた。

 当面は新型コロナウイルスの影響を受けるが、中期的に収益改善を期待したい。なお8月15日付で10株を1株に併合する。これに伴って期末配当予想を従来の1円から10円に修正した。

■株価は戻り試す

 株価は業績悪化懸念を織り込み済みと考えられる。第2四半期累計の赤字に対するネガティブ反応は限定的だろう。戻りを試す展開を期待したい。8月12日の終値は115円、時価総額は約191億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る