【編集長の視点】サンコーテクノは続落も東証2部市場変更で割安修正買いが再燃し分割権利落ち後安値から底上げ余地

編集長の視点

サンコーテクノ<3435>(東2)は、きょう21日にジャスダック市場(スタンダード)から東証第2部に市場変更されて売買がスタートしており、前日のジャスダック市場の終値に対して11円安の1320円と続落して始まっている。

今年5月14日の市場変更承認で、株式分割権利落ち後安値1221円から約150円高しただけに、目先の利益を確定する売り物が続いている。ただ市場変更に際して新株式発行などの希薄化材料を伴わず、市場変更承認に先立って発表した今2016年3月期業績では、純利益を小幅減益転換と予想したことが、投資採算的に低PER放置が歴然で、今期配当も実質増配を予想していることから、下値には底上げ期待の買い物が再燃する展開も有力である。

■主力のあと付けアンカーが都市再開発工事向けに好調に伸びる

同社の業績は、前2015年3月期が、期初予想をやや上ぶれ前々期比3.6%増収、2.5%経常増益、22.4%純益増益と続伸し、純利益は、連続して過去最高を更新した。都市圏を中心にした再開発需要の盛り上がりを受けて同社の主力製品のあと付けアンカーが好調に推移し、設備投資が増加している太陽光発電関連でも高付加価値製品の拡販を進め、引き続きコスト削減に取り組んだことが上ぶれ着地要因となった。

今2016年3月期業績も、2020年の東京オリンピック開催を控え再開発工事が拡大するなど好事業環境が続くことから売り上げ188億円(前期比5.4%増)、経常利益16億円(同6.0%増)と続伸し、純利益は10億7500万円(同3.5%減)と小幅減益転換を予想している。配当は、前期に15円(前々期実績30円)と昨年12月31日を基準日とした株式分割(1対2)を勘案して実質で前々期の横ばいとしたが、今期は18円と増配を予定している。

■25日線水準を上回りPER9倍台の修正で落ち後高値へキャッチアップ

株価は、3500円で株式分割の権利を落とし、分割落ち後高値1380円から3月期期末の配当・株主優待制度の権利落ちで1200円台まで調整、下値もみ合いを続け、東証第2部への市場変更承認とともに、それまで上値抵抗線となっていた25日移動平均線を上回ってきた。PERは9倍台と割安であり、分割権利落ち後高値へのキャッチアップを強めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

 

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