【株式市場】円が強含み日銀は新味なさそうとの見方で日経平均は一時軟化

◆日経平均の終値は2万202円87銭(6円31銭高)、TOPIXは1646.80ポイント(3.40ポイント高)、出来高概算(東証1部)は25億2498万株

チャート11 21日後場の東京株式市場は、午前中の円安基調が逆流気味になったため、トヨタ自動車<7203>(東1)が14時頃にかけて一時軟調に転換するなど、全体に模様ながめ気分が広がった。日経平均は14時30分頃に20円78銭安(2万175円78銭)まで下げる場面があり、前場の2日連続の2000年以来の高値更新124円34銭高(2万320円90銭)からは久々の調整となった。日経JASDAQ平均は前場3日続けて高値に進んだが大引けに小反落となった。

 後場は、損保ジャパン日本興亜ホールディングス<8630>(東1)が今期の業績予想などに期待されて高値に進み、オンコセラピー・サイエンス<4564>(東マ)塩野義製薬<4507>(東1)からのマイルストン収入の発表を機に急伸し、エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は今期の大幅増益予想を再評価とされて急伸。一方、前場活況高の東京電力<9501>(東1)は伸び悩み、三井不動産<8811>(東1)などの大手不動産株も日銀の金融政策会合(21~22日)で目新しい政策は出ないだろうとされてダレた。

 東証1部の出来高概算は25億2498万株(前引けは12億5371万株)、売買代金は2兆7999億円(同1兆3728億円)。1部上場1882銘柄のうち、値上がり銘柄数は725(同876)銘柄、値下がり銘柄数は1033(同844)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は17業種(前引けは27業種)となり、値上がり率上位の業種は、保険、非鉄金属、パルプ・紙、銀行、電力・ガス、不動産、機械、食料品、などとなった。

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