フェローテックHDが急伸、中国子会社の株式6割を19.7億人民元(約296億円)で売却

■米中摩擦により中国は半導体の自給率向上を強く進める様子が

フェローテックホールディングス(フェローテックHD)<6890>(JQS)は9月16日、一段高となり、7%高の936円(59円高)まで上げたあとも900円台で推移し、今年1月以来の900円台で活況となっている。

 15日の取引終了後、半導体ウェーハの中核的な子会社(中国)について、同国での株式上場を目指すことを前提に、株式の一部を同国の地方政府および民間の投資基金等へ譲渡すると発表。譲渡予定価額を19億7124万6000人民元(約296億円)としたため注目集中となった。払込期日は2020年10月15日。

 発表リリースには、「昨今の米中貿易摩擦の激化により、中国では、特に半導体の国産化の流れが従来以上に加速」「自給率の向上が強く求められている」などとある。このたびの子会社株式の一部売却の背景には、米国の規制によって中国が半導体の国産化を迫られているとの事情もうかがえるようだ。(HC)

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