ランディックスは下値固め完了、21年3月期は後半からの回復期待

株式市場 銘柄

 ランディックス<2981>(東マ)は不動産販売・仲介・賃貸事業を展開し、不動産テックを目指してsumuzu事業と称している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減益予想としているが、期後半からの需要回復を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。反発を期待したい。

■不動産販売・仲介のsumuzu事業を展開

 19年12月東証マザーズに新規上場した。不動産販売・仲介・賃貸事業を展開している。仲介、自社売買、建築・デザイン紹介などを組み合わせることで不動産売買ニーズに一気通貫で対応し、不動産テックを目指してsumuzu事業(不動産売買仲介、不動産開発分譲、オーダーメイド住宅マッチングサービス)と称している。

 20年7月には匠ワランティアンドプロテクションと業務提携、20年8月にはアズーム<3496>と業務提携した。

■21年3月期は後半からの回復期待

 21年3月期連結業績予想(期初時点では未定、8月12日に公表)は、売上高が20年3月期比2.7%増の83億05百万円、営業利益が58.5%減の4億16百万円、経常利益が61.6%減の3億72百万円、そして純利益が62.5%減の2億53百万円としている。

 第1四半期は売上高が7億72百万円、営業利益が86百万円の赤字だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言、営業自粛の影響で土地販売数・契約数が不調だった。緊急事態宣言解除後の6月以降は集客数、契約数とも回復基調だが、今期中は影響が残ることを想定して通期減益予想としている。

 ただし自社サイト「sumuzu」の累計顧客データ数は順調に増加(20年6月末時点で約1.5万件を突破)し、仕入・販売在庫積み増しも順調のようだ。期後半からの需要回復を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は上値を切り下げる形で軟調展開だったが、下値固め完了感を強めている。反発を期待したい。9月17日の終値は1663円、時価総額は約47億円である。

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