ユーピーアールは上値試す、21年8月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ユーピーアール<7065>(東2)は、パレットレンタルやアシストスーツなどの物流事業を主力としている。20年8月期は大幅増益予想としている。利益は上振れの可能性が高いだろう。21年8月期も収益拡大を期待したい。株価は7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■パレットレンタルやアシストスーツの物流事業が主力

 パレットのレンタル・販売やアシストスーツなどの物流事業を主力として、コネクティッド事業(位置情報・遠隔監視ソリューションのIoTサービス、カーシェアリングのビークルソリューションサービス)も展開している。

 パレットのレンタルは多品種・多サイズや全国デポ(サービス拠点)網などを強みとしている。さらにパレットプールシステム化やスマートパレット化、荷作業関連のアシストスーツの拡大も推進している。

■20年8月期大幅増益予想で上振れの可能性、21年8月期も収益拡大期待

 20年8月期連結業績予想は、売上高が19年8月期比7.1%増の125億円、営業利益が28.8%増の9億75百万円、経常利益が19.0%増の12億円、純利益が35.2%増の7億75百万円としている。

 第3四半期累計は前年同期比8.8%増収、31.5%営業増益だった。物流事業が8.3%増収、コネクティッド事業が15.2%増収と、いずれも好調だった。物流事業ではトイレットペーパーが店頭で不足したことにより、家庭紙業界におけるパレット輸送の重要性が再認識された。アシストスーツは新型コロナウイルスで各種展示会中止の影響を受けたが19.0%増収と成長を維持した。

 通期も物流事業が牽引し、前期の上場関連費用一巡も寄与して大幅増益予想としている。第3四半期累計の営業利益進捗率は94.7%に達している。通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。21年8月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(19年12月1日付で株式5分割)は7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月28日の終値は4305円、時価総額は約330億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る