Chatworkは上場来高値に接近、20年12月期大幅増収増益予想、さらに上振れの可能性

株式市場 銘柄

 Chatwork<4448>(東マ)はビジネスチャットツール「Chatwork」を主力としている。20年12月期大幅増収増益予想である。テレワーク需要が追い風となって通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は急反発して6月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ビジネスチャットツールのChatwork事業が主力

 ビジネスチャットツールのChatwork事業を主力として、セキュリティ事業も展開している。Chatworkの導入社数は27.3万社に達している。収益はサブスクリプション型課金モデルである。

 20年7月にはZoomとのサービス連携を開始した。20年9月にはプラスおよび日本PCサービスの2社と協業して「テレワーク丸ごとサポート」を開始した。

■20年12月期大幅増収増益予想、さらに上振れの可能性

 20年12月期業績(非連結)予想(期初時点では未定、8月14日公表)は、レンジ予想で売上高が19年12月期比35.0%増~40.0%増の24億50百万円~25億41百万円、営業利益が3.0倍~4.6倍の2億31百万円~3億59百万円、経常利益が3.7倍~5.8倍の2億33百万円~3億63百万円、純利益が4.4倍~6.9倍の2億72百万円~4億21百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比35.3%増の11億54百万円、営業利益が4.1倍の2億25百万円だった。新型コロナウイルスに伴うテレワーク需要の拡大でChatwork事業が大幅伸長した。

 通期もChatwork事業が牽引して大幅増収増益予想としている。第2四半期累計の利益進捗率が高水準であり、テレワーク需要が追い風となって通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上場来高値に接近

 株価は急反発して6月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月28日の終値は1806円、時価総額は約661億円である。

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