ソーバルは21年2月期2Q累計減益だが通期上振れ余地

(決算速報)
 ソーバル<2186>(JQ)は9月30日の取引時間終了後に21年2月期第2四半期累計連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だったが、計画に対して減益幅が縮小した。通期減収減益予想を据え置いたが、後半の緩やかな回復も考慮すれば上振れ余地がありそうだ。株価は上値を切り下げる形だが、反発の動きを強める可能性がありそうだ。

■21年2月期2Q累計は計画比で減益幅縮小、通期上振れ余地

 21年2月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比12.3%減の36億45百万円、営業利益が60.7%減の1億42百万円、経常利益が31.1%減の2億57百万円、純利益が36.5%減の1億52百万円だった。

 請負業務は堅調だったが、派遣業務において新型コロナウイルスの影響で、一部において契約終了が実施されたため減収減益だった。ただし計画に対して各利益の減益幅が縮小した。テレワークによる稼働の見積もりが想定を上回り、コスト削減効果も寄与した。

 通期予想(6月30日未定に修正、7月8日減収減益予想に修正)は据え置いて、売上高が20年2月期比7.7%減の77億円、営業利益が68.4%減の2億円、経常利益が38.0%減の4億円、純利益が45.0%減の2億40百万円としている。

 一部の主要顧客において新型コロナウイルスの影響を受けるため通期も減収減益予想だが、第2四半期累計の進捗率は売上高47.3%、営業利益71.0%である。後半の緩やかな回復も考慮すれば通期上振れ余地がありそうだ。

■株価は反発の可能性

 株価は上値を切り下げる形だが、第2四半期累計の減益幅が計画比縮小したことを好感して反発の動きを強める可能性がありそうだ。9月30日の終値は965円、時価総額は約79億円である。

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