イーソルは下値切り上げ、21年12月期収益回復期待

株式市場 銘柄

 イーソル<4420>(東1)は、組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業も展開している。20年12月期は新型コロナウイルスの影響で大幅減収減益予想だが、21年12月期の収益回復を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げている。20年12月期の業績悪化は織り込み済みだろう。出直りを期待したい。

■組み込みソフトウェア事業が主力

 自社製ソフトウェアRTOS(リアルタイム・オオペレーティング・システム)開発やエンジニアリングサービス(受託業務)の組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業(車載プリンタ・ハンディターミナル販売の物流関連ビジネス、センサネットワーク関連ビジネス)も展開している。

■20年12月期大幅減収減益予想、21年12月期収益回復期待

 20年12月期連結業績予想(8月12日に下方修正)は、売上高が19年12月期比10.3%減の86億54百万円、営業利益が70.1%減の2億24百万円、経常利益が49.1%減の4億41百万円、純利益が51.4%減の3億20百万円としている。

 第2四半期累計は前年同期比6.0%減収、46.9%営業減益だった。新型コロナウイルスの影響で、ソフトウェア事業において開発案件の規模縮小、中止、開始時期の延期が発生し、顧客企業の生産活動停滞で組込ソフトウェアの出荷減少も発生した。このため通期も大幅減収減益予想としている。21年12月期の収益回復を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価(19年10月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は反発力の鈍い展開だが、徐々に下値を切り上げている。20年12月期の業績悪化は織り込み済みだろう。出直りを期待したい。10月13日の終値は1290円、時価総額は約277億円である。

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