ジェイテックコーポレーションは上値試す、21年6月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 ジェイテックコーポレーション<3446>(東1)は、オプティカル事業とライフサイエンス・機器開発事業を展開する研究開発型企業である。21年6月期は大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は急伸して年初来高値を更新した。その後は利益確定売りが優勢の形だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■オプティカル事業とライフサイエンス・機器開発事業の研究開発型企業

 放射光施設向けX線ナノ集光ミラーなどのオプティカル事業(放射光用超高精度形状ミラーの開発・製造・販売)と、自動細胞培養装置やバイオ関連自動化装置などのライフサイエンス・機器開発事業(医療・バイオ向け各種自動化システムの開発・製造・販売)を展開している。

 世界最高水準のナノ表面創成技術(加工技術・計測技術)をベースとして、公的研究機関・大学との産学連携で、ニッチトップ製品の量産化・事業化を図る研究開発型企業である。

 現在はオプティカル事業が収益柱(20年8月期売上構成比81%)で、ライフサイエンス・機器開発事業(同19%)を将来の成長ドライバーとして育成している。なお海外放射光施設からの受注時期の偏りで、売上が第4四半期に偏重する傾向がある。

■21年6月期大幅増収増益予想

 21年6月期業績(非連結)予想は、売上高が20年6月期比40.4%増の14億43百万円で、営業利益が2億15百万円(20年6月期は5百万円)、経常利益が2億37百万円(同34百万円)、純利益が1億63百万円(同16百万円)としている。

 新型コロナウイルスの影響で売上が今期にズレ込んだ案件も寄与して大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年9月28日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更)は急伸して年初来高値を更新した。東証1部への市場変更も好感したようだ。その後は利益確定売りが優勢の形だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月22日の終値は4105円、時価総額は約240億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期感応度が、何ともショボイ。10月30…
  2. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  3. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  4. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  5. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  6. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る