ASIAN STARは調整一巡、中期的に収益改善期待

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ASIAN STAR(エイシアンスター)<8946>(JQ)は国内と中国で不動産関連事業を展開している。20年12月期連結業績予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。中期的に収益改善を期待したい。株価は反発力が鈍く安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■国内と中国で不動産事業を展開

 国内と中国で不動産関連事業を展開し、上海徳威企業および徳威国際(上海徳威企業の100%子会社)の2社と資本提携している。

 国内は投資用マンション「グリフィンシリーズ」企画・販売事業を一旦縮小し、不動産管理・賃貸・仲介事業のストック型フィービジネスへ事業構造を転換した。18年11月には投資事業を行う子会社ASIAN STAR INVESTMENTSを設立、19年6月にはASIAN STAR INVESTMENTSが民泊施設運営代行のオールステイへの投資を実行した。

 中国ではベルグラビアグループを買収して、不動産関連事業(サービスアパートメント運営管理事業、ワンルームマンション賃貸事業)を展開している。19年10月には、中国で医療関連事業を展開する遠東宏信医院集団および経営コンサルティングの上海マイツと戦略的提携した。日本における医療分野での共同投資を検討する。

 20年8月には子会社の柏雅香港が、資本提携先の中国・徳威企業の子会社である徳威不動産グループ3社(徳威不動産、U-HOME、特庫伊投資)を連結子会社化すると発表した。なお持分譲渡実行日は20年9月末日迄予定としていたが、10月16日に20年12月末日迄予定に変更した。また中国事業全般の事業管理および資金管理を柏雅香港に集約し、中国事業の事業規模拡大を推進する。

■不動産サービス分野の規模拡大を推進

 中期経営計画では目標値に22年12月期売上高50億円、営業利益3億円、EBITDA4億円を掲げている。

 重点施策として、事業戦略では不動産サービス分野の規模拡大、付加価値創造事業分野のアジア展開、投資戦略では企業価値向上に資する戦略的M&Aおよび資本提携、ファンド組成による提携企業との共同投資を推進する。

 また財務戦略では資本市場を活用した資金調達の検討、財務レバレッジを利用した不動産投資の実施、配当戦略では利益水準に応じた安定的配当の実施、トータル・シェアホルダー・リターン(TSR)等の指標の検討を実施する。

■20年12月期予想は未定

 20年12月期の連結業績予想は未定(期初時点では黒字化としていたが7月17日に修正)としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比13.0%減の10億54百万円、営業利益が29百万円の赤字(前年同期は1百万円の黒字)、経常利益が30百万円の赤字(同6百万円の赤字)、純利益が47百万円の赤字(同20百万円の赤字)だった。

 第1四半期は堅調だったが、第2四半期に新型コロナウイルスの影響で不動産販売事業の引き渡しが伸び悩み、不動産仲介事業でも来店客数が減少した。また中国においても新型コロナウイルスの影響を受け、ワンルーム賃貸の稼働率低下などで計画を下回った。なお特別損失に、中国のワンルーム賃貸事業の一部に係る減損損失15百万円を計上した。

 下期も新型コロナウイルスの影響が不透明なため、通期予想を未定としている。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は反発力が鈍く安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。10月28日の終値は99円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS100円59銭で算出)は約1.0倍、時価総額は約18億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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