【株式評論家の視点】MRTは1月高値ごの調整進む、事業環境好く今期増収増益、出直り近い

株式評論家の視点

MRT<6034>(東マ)は、下値水準で長期モミあっている。同社は、昨年12月26日に東京証券取引所マザーズ市場に上場、12月29日に初値3275円でスタート、1月7日に4685円まで値を上げた。

ITを活用した医療人材(医師/コメディカル)紹介を行っている。非常勤医師紹介サービス(外勤紹介サービス)の地方拠点の新規開設、学会等のイベント参加及び医師会員向けのキャンペーン等により医師及び医療機関双方の満足度の向上に注力している。

非常勤医師紹介サービスにおいては、医師及び医療機関から年間紹介件数10万件(前期比11.6%増)を超える利用があるほか、医局向けサービスであるネット医局サービスにおいては、導入医局に対して無償で提供するとともに、導入支援体制を強化し、関東の大学医局を中心に浸透を図っている。また、個人情報管理体制の強化のため、情報セキュリティマネジメントシステム総合性評価制度の認定取得に向けて、社内システムの構築及び社内インフラの整備を合わせて行っている。

前2015年3月期業績実績は、売上高が8億3100万円(前の期比14.2%増)、営業利益が1億7300万円(同5500万円)、経常利益が1億5500万円(同6800マ万円)、純利益が9500万円(同600万円)に着地。

今16年3月期業績予想は、売上高が10億円(前期比20.3%増)、営業利益が1億8000万円(同3.7%増)、経常利益が1億8000万円(同15.8%増)、純利益が1億0600万円(同10.5%増)を見込んでいる。

株価は、1月7日につけた上場来の高値4685円から2月6日安値1988円と調整。その後、5月19日に上場来の安値1981円と売り直されて2000円前後で底値を固める動きとなっている。

医師不足、高齢社会の進展に伴って、同社を取り巻く医療分野の市場は大きく成長し、医師不足及び医師の地域偏在の状況において、医師の求人需要は益々増加すると予想されている。同社が求人需要を積極的に取り込み、非常勤医師及び常勤医師紹介サービスの紹介件数は、伸長すると期待されおり、二番底形成から目先リバウンド妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る