アルコニックスは大手空調メーカーの高付加価値製品向け部品企業の子会社化など注目され5日続伸

■グループ内で製造と流通を手掛け製販一体の事業展開が可能に

アルコニックス<3036>(東1)は11月26日、取引開始後に1412円(9円高)をつけたあとも堅調に推移し、5日続伸基調となってる。

 25日付で、空調機器向け配管部品メーカーの株式会社富士根産業(本社:沼津市)の株式95.0%取得などを発表し、グループ事業拡大などへの期待が強まる形になった。

■95%を取得、残る5%を持つ千代田空調機器とも連携強める

11月25日の夕方、静岡県に生産拠点を構える空調機器向け配管部品メーカーの株式会社富士根産業(本社:沼津市)の株式取得を発表し、既に保有している3.0%分を含め、発行済株式総数のうち95.0%を取得し、同社を連結子会社化するとした。

 富士根産業は、国内大手空調機器メーカーの高付加価値製品になっているパッケージエアコンの主要部品であるタンク部品の製造加工において、業界でも強みを有している。

 今回の株式取得では、取得する95.0%の残りの5.0%について、アルコニックスの商社流通(アルミ銅)セグメントの取引先である千代田空調機器株式会社(大阪府堺市)に資本参加を要請し、千代田空調機器が取得する。

 千代田空調機器は、西日本地区における空調機器向け配管部品を手掛ける大手メーカーで、これにより、原材料の共通化や生産効率性の向上が見込まれるほか、両社の技術交流等により新規製品分野への進出が可能になる。

 これに、アルコニックスグループにおける商社流通分野(アルミ銅)と併せ、グループ内で製造と流通を一手に手掛けることで、製販一体の事業展開が可能となる他、富士根産業が保有する海外加工拠点(タイ)を活用し、金属加工分野におけるグローバル事業展開を加速させる契機となることが見込まれる。(HC)

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