【話題】売買最終日の後場、2万7000円のコール12月物が一時2.5倍に急騰

■2万円だったのが一時5万円に、ソフトバンクG高く期待再燃

 12月10日は先物、オプション各12月物の売買最終日だった。オプション市場で、行使価格2万7000円のコール12月物は、前場20円前後で小動きの推移だったが、後場は、日経平均の回復とともに日経平均が2万7000円に乗る期待がよみがえり、一時50円まで急伸する場面があった。「1単元」でみると2万円前後だったのが一時5万円になった。

■日経平均2万7000円乗せ期待よみがえるが時間切れも迫る

 この日の日経平均は、前場177円96銭安(2万6639円98銭)まで下げて終始軟調に推移し、後場も105円安で始まった。だが、影響度の大きいソフトバンクG<9984>(東1)が一段高となり、一時は日経平均を200円押し上げる値上がりを見せたという。これを受けて日経平均も14時前には前日比で高くなり、一時34円83銭高(2万6852円77銭)まで上げる場面があった。

■あとは11日算出のSQにゲタを預けることに

 2万7000円のコール12月物は、これを受けて後場急騰したわけだが、結局、大引けは24円だった。このコールは日経平均が2万7000円に乗らないと価値を生まない。このため、いっときは乗る期待が盛り上がったものの、売買できるのは15時10分まで。大引けにかけては再び沈滞ムードが漂う形になった。50円をつけたのは一瞬の出来事だったという。

 あとは、11日に算出されるSQ(特別清算指数:先物の最終清算値段、オプションの権利行使価格)にゲタを預ける形になり、SQが2万7000円以上になれば差額が利益になる。半面、2万7000円に乗らないと紙クズになる。大引けで24円という値段がついたのは、このSQに賭ける買いがあったことになる。

■売買最終、紙クズを避け少しでも高い値段で「生還」させたい

 ソフトバンクGが後場一段高となった要因としては、出資先の米国企業ドアダッシュが米国時間の9日に上場し、これによる含み益が100億ドル(約1兆円)を超えるとの報道が昼過ぎに伝えられたことなどが挙げられた。14時前にかけて一時8900円(1411円高)まで上げ、計算上は1銘柄で日経平均を200円強押し上げる場面があった。

 ただ、このソフトバンクGの後場一段高について、市場関係者に聞くと、「人工的な上げのニオイがした」との見方もある。売買最終日に入ったコールや先物などを少しでも高い値段で「生還」させたい投資家が、ソフトバンクG株の上げを増幅させたくなる気持ちはわからなくもないようだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  2. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  3. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  4. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…
  5. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  6. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る