【株式市場】海外勢不在で薄商いだが業種別・個別の物色は活発、日経平均は小安いがTOPIXは堅調

株式

◆日経平均は2万6659円99銭(8円36銭安)、TOPIXは1776.46ポイント(2.19ポイント高)、出来高概算(東証1部)は3億4992万株

 12月25日(金)前場の東京株式市場は、英国から帰国した日本人が変異した新型コロナに感染と伝えられたため様子見ムードが漂い、海外勢がXマス休暇とあって出来高は薄いが、日本航空<9201>(東1)は底堅く推移。日本郵船<9101>(東1)の業績予想開示やコンテナ船市況高報道を受けて海運株が軒並み高など、業種別・個別の物色は活発だった。日経平均は取引開始直後の48円26銭高(2万6716円61銭)を上値に一進一退を続け、前引けは小安い。TOPIXは値を保ち小高い。

ベステラ<1433>(東1)が大きく出直り、川重<7012>(東1)の国内最大の液化水素タンク発表などを受けて業績再評価の動き。三桜工<6584>(東1)は全個体電池、三洋化成<4471>(東1)
全樹脂電池が材料視され活況高。プレミアアンチエイジング<4934>(東マ)は上場後約2ヵ月で業績予想の増額を発表して弾みがつき一段高の高値更新。京写<6837>(JQS)はベトナム拠点がJETROの海外支援事業に採択され一時ストップ高。

 3銘柄が新規上場となり、ファンペップ<4881>(東マ)は9時28分に公開価格650円を10%上回る715円で初値をつけ、843円まで上げて前引けは808円。SANEI<6230>(東2)は10時47分に公開価格2200円を60%上回る3525円で初値がつき、4025円まで上げて前引けは3715円。東和ハイシステム<4172>(JQS)は買い気配のまま値がつかず、前引けは公開価格2300円を70%上回る3910円で買い気配。

 東証1部の出来高概算は3億4992万株、売買代金は6483億円。1部上場2188銘柄のうち、値上がり銘柄数は1140銘柄、値下がり銘柄数は923銘柄。

 また、東証33業種別指数は26業種が値上がりし、海運、建設、倉庫/運輸、化学、ゴム製品、などが高い。(HC)

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