フェリシモは21年2月期3Q累計大幅増収増益、通期予想2回目の上方修正

株式市場 銘柄

 フェリシモ<3396>(東1)は服飾・服飾雑貨、および生活関連品の通信販売を展開している。21年2月期第3四半期累計が大幅増収増益となり、通期連結業績予想を上方修正(2回目)した。第3四半期累計の各利益は修正後の通期利益予想を超過達成している。新型コロナウイルスに伴う巣ごもり消費も寄与して、通期利益予想には3回目の上振れの可能性がありそうだ。株価は20年10月の昨年来高値に接近している。上値を試す展開を期待したい。

■服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売

 服飾・服飾雑貨、および生活関連品の通信販売を展開している。定期的・継続的な購入スタイルを事業コンセプトとして、フェリシモ定期便(コレクション)と呼ばれる商品を毎月1回届ける独自の仕組みで行っている。新規事業として物流・EC支援事業も育成している。

■21年2月期3Q累計大幅増収増益、通期利益は3回目の上振れの可能性

 1月8日発表した21年2月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比16.9%増の244億66百万円、営業利益が12倍の11億89百万円、経常利益が7.4倍の11億55百万円、純利益が5.9倍の9億36百万円だった。

 大幅増収増益だった。新型コロナウイルスに伴う巣ごもり消費で顧客数が大幅に増加し、魅力的な商品・サービスの提案などでファッションアイテムや生活雑貨全般の売上が大幅伸長した。コスト面では販売費や設備費などが増加したが、増収効果で吸収した。

 通期の連結業績予想は上方修正(9月30日に続いて2回目)して、売上高が20年2月期比12.1%増の320億78百万円、営業利益が2.7倍の8億07百万円、経常利益が2.2倍の7億90百万円、純利益が84.8%増の6億75百万円とした。

 第3四半期累計の各利益は修正後の通期利益予想を超過達成している。商品力の強化、新たなマーケティング手法の開発、および物流関連設備の強化など戦略的投資を進めるが、通期利益予想は3回目の上振れの可能性がありそうだ。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げ、急伸した20年10月の昨年来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。1月8日の終値は1506円、時価総額は約151億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る