【株式評論家の視点】デザインワンは地域情報サイトの大手、「エキデン」を運営、今8月期8割増益

株式評論家の視点

デザインワン・ジャパン<6048>(東マ)は、4月30日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。国内で有数の地域情報サイト「エキテン」を運営する国内トップクラスのインターネット地域情報サービス企業で、同社の代表的なサービスである「エキテン」は、月間800万人以上が利用するインターネットクチコミメディアに成長している。

「エキテン」では、クチコミを利用したお店探しのサポートや、店舗関係者向けに店舗情報掲載サービスやクーポン掲載サービスを提供している。PVや利用者数も順調に増加しており、地域情報サイトとして国内最大級になっている。

主力事業である「エキテン」の登録店舗獲得のためのテレマーケティングをはじめとした事業運営体制の強化に加え、ネット予約管理システム「エキテンかんたん予約」及びAndroid版「エキテンアプリ」をリリースするなど、ユーザー向けサービスの改善・向上に注力しているほか、店舗会員がユーザーに対し、より多くの情報を発信することが出来るよう新たなオプションプランの提供を開始している。これらの施策が奏功し、本年2月末における「エキテン」の無料店舗会員数は76,168店舗、有料店舗会員数は8,735店舗と順調に増加している。

今2015年8月期・第2四半期業績実績は、売上高が3億8500万円、営業利益が1億5400万円、経常利益が1億5300万円、純利益が1億円に着地。

通期業績予想は、売上高が7億7400万円(前期比42.1%増)、営業利益が2億7700万円(同70.6%増)、経常利益が2億6900万円(同64.0%増)、純利益が1億6600万円(同66.8%増)を見込んでいる。調達した資金の手取額約10億円は人材教育費や広告宣伝費、システム開発費に充当し、無配を予定している。

株価は、4月30日に公開価格2750円を50.9%上回る4150円で初値をつけた後、同日高値4360円と上昇。5月15日安値3305円と短期調整。その後、モミ合っている。「エキテン」の有料店舗会員数は2月末現在8,735店舗だが、50,000店舗へ拡大する計画で、成長が続くとの期待感がある。3400円割れで下値を固めつつあり、押し目は注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る